こんにちは、ねこまるです。
今回は体験談番外編として、いろんな視線が怖くて外に出れないという話をしていこうと思います。
視線というと他人からの視線が怖いというイメージが強いですが、
私は自分の視線にも不安を感じたりするタイプです。
体験談を交えながら、どういう対策を取っているのかも紹介していきます。
・自己視線恐怖と他者視線恐怖とは
・どんな時に怖いと感じるのか
・気分を紛らわせる方法

本編を読んでない方は、お時間あればどうぞ。
自己視線恐怖と他者視線恐怖
元々人の視線は気になる方でしたが、休学を始めたあたりから罪悪感からか余計に気になって外に出かけるのが怖くなってました。
この外に出かけるのが怖いという感情は、
自分の視線をどこに向けたらいいか分からない自己視線恐怖と
他人の視線が自分に全部向いているように感じる他者視線恐怖の両方から来るものです。
うつ状態が続くようになってからはそれが顕著に現れるようになりました。
人とすれ違うのが怖い
自己視線恐怖は、外で人とすれ違う時や人と話す時に感じることが多いです。
前から人が歩いてきて、すれ違うまでの時間が長ければ長いほど
どこに視線を向けていいか分からず、挙動不審になってしまうんです。
誰もいない所を一人で歩いてる分には全然大丈夫なのですが、
前から人が現れた瞬間に自分がどういう視線の動きで歩いていたのか分からくなります。
実際そうではなくても、その歩いてきた人にじっと見られているような気がして、
思いっきり下を向いて歩いたり、ひどい時はUターンして違う道を歩いたりしていました。
また、人と話す時も自分の視線の先に困って、話の内容が頭に入ってこないこともよくあります。
カフェで食事をしていたり、作業をしていたり、ながらの会話だと大丈夫でも、
会話のみだと途端に緊張してしまいます。
相手の意識の矛先が自分しかないということに、不安を感じるからだと思います。
特に、相手がしっかりこちらを見据えて話しをしている場合は、
向こうは目を見て話してくれてるのに、自分は見れないという申し訳なさでさらに辛くなってしまいます。
買い物中の視線が怖い
買い物中に他の買い物客や店員が、自分を注視しているように感じ不安になることもまた、よくあります。
雑貨や服を買いに行く時、それは顕著で
・他の人の邪魔になってないかな
・長居しすぎて変に思われてないかな
・この人こんなの買うんだって思われてるかも
とかいろいろ考えすぎてしまいます。
結局、他の人の視線が気になってあまり悩まずに商品を決めたり、選ぶのを諦めたりすることもよくあります。
家族や気の知れた数人の友人となら大丈夫なのですが、顔見知りの人がいる(かもしれない)状況だと症状は余計ひどくなります。
これは休学中に実感させられたことで、大学近くに下宿していた私にはコンビニに行くのすら相当辛かったです。

ちょっとした田舎に大学があったので、その辺りに住んでる半分くらいが同じ大学の生徒みたいな感じでした。
自分を知ってる人と出会う可能性が高く、人のいない深夜におそるおそる外に出ていたのを覚えています。
特にコンビニと出前はハードルが高かったんです…。
学生のアルバイト率が高いのもありますが、当時の私は
コンビニや出前でご飯済ませてるなんて思われたくない!って考えてたからですね。
自炊を褒められることが多かったので、その期待に応えなきゃって自分を取り繕うのに必死でした。
誰も別に期待なんかしてないし、他人のご飯事情にとやかく言ってくる人なんていないのに。
実際、私だって他人がコンビニでご飯買ってようが何も思わないです。
でも自分に置き換えるとそれがなかなか難しかったのです。
1人でも2人でも
前項までの内容はそのほとんどが1対1だったり1人で行動している時に感じるものです。
ですが、なにも1人の時だけに感じるものではないのです。
2人でいても気が紛れているだけで、視線を浴びているような恐怖はあります。
・一緒に歩いてる人に見合った服装や振る舞いは出来てるか
・沈黙だと変だから何か喋らなきゃ
こんな風なことを考えてます。
何も話さないでも楽にいられる空間ってすごく好きなんですけど、
カフェとかに入ると周りがガヤガヤしているせいか話さなきゃっていう意識が強くなってしまうんです。
その人との沈黙の空間が辛いというわけではなく、周りの視線が怖いからですね。
視線恐怖症の原因
私の場合ですが、視線恐怖症は自己開示が苦手なことに由来してます。
人にどう思われてるか常に不安に感じ、自分の評価が傷つくことを恐れてるんだと思います。
ご飯をコンビニで買うのは…という話がまさに当てはまります。
また、買い物中に内容を他人に見られることで自分の趣味嗜好を決めつけられるのが怖いというのもあります。
文章にして自分の経験談を世の中に出すことには抵抗はなくなっても、現実世界ではまだなかなか難しいです。
対策
大学から離れて最近はだいぶ症状も落ち着いたのですが、まだやっぱりしんどい時も多いです。
克服しようとして出来るものではないと私は思っているので、気を紛らわせるためにとってる対策をいくつか紹介します。
余談ですが、他人と比較しすぎるというのも似た類いだと思ってます。
行為をやめる方法より、そういう自分を理解してその後どう処理していくかが大事な気がしています。
音楽を聴く
音楽には買い物中や電車など様々な場面でお世話になってます。
出掛ける時にはワイヤレスイヤホンが手放せないです。
音楽の良いところは、場所を取らないので満員電車などでも大丈夫なところと
人に自分の趣味嗜好がばれないところ、徒歩なら割とどこでも使えるところですね。
自分の趣味がばれないというのは私にとって重要で、電車で動画を見ようとしたこともあるんですが、
画面がついていると何を見ているのか、他人に見られるかもしれないと思って全然効果ありませんでした。

むしろ逆効果でした…。
スマホに頼る
人とすれ違う時どこを見ていいか分からなくなるー
そんな時も音楽で大体緩和されるのですが、意識しすぎて音楽も頭に入ってこない時もあります。
そういう場合の最終手段として、邪魔にならなそうな所で一度立ち止まって、スマホをいじるふりをしてます。
急に立ち止まると、他人の視線が余計に集まるじゃないかって思いますよね。
実際そうなんですが…、自分の視線をスマホだけに、意識を画面に、集中させることで自分を落ち着かせてるんです。
予定を立てておく
スーパーに買い物に行ったりするときには効果的な方法です。
あらかじめ買うものの予定が立てれる時は、細かく決めておけばその通りに動けばいいだけなので
他の事を考える暇もなく楽に買い物ができます。

それでも野菜選んだりしてるときはちょっと気になる…。でも音楽でごまかせばオールオッケー(笑)
誘いを断る勇気
話が弾まなさそうな人や自分がこれから関わりたいと思ってない人の誘いは当時断ってました。
話続くかなー不安だなと自分が感じる時は大体そうなってしんどくて後悔するのがオチなので。
気の乗らない誘いは思い切って断る勇気を持つことも重要!
まあ、体裁的にそれが難しいこともあるんですが、そういうときは気合で乗り切ってます。
おまけ:よかったこと
他人からの視線を気にする余り、外で出来るだけ変な行動をしないよう念入りな準備をします。
特に初めて行く場所は、ネットで出来る限りの情報を集めて挙動不審な動きをしないように。
その土地の人になじむように努力してます。あの人道に迷ってるとかなんでか思われたくないんですよね。
だから道端で執拗に経路を検索したり、どこの店だったっけ?てなること外でほとんどないです。
道が分かってると周りの人からもありがたがられるので、そこは良かったなって思ってます。
まとめ
今回は自己視線恐怖症と他者視線恐怖症について、
その具体的な内容と私が取っている対策についてお話しました。
正直、今取ってる対策だけじゃどうにもならない時はあるんですが、現状は気合で時が過ぎるのを待っているという感じですね。
対策取れない部分に関してはその状況の中で少しずつ慣れていくしかないのかなと。
同じ悩みを持ってる人が、この記事を読んで少しでも安心感を持ってもらえたらなと思ってます。
ではまた躁うつ体験記5でお会いしましょう~!